液晶タブレットのレスポンスと描き味の向上のために必要な事
今やPCでのイラスト作製やマンガのデジタル入稿、趣味や仕事にかかわらずPCでのお絵かきには必須となったデバイスである液晶タブレット。
私自身も使用している中でWindows7でのファーストタッチの一瞬の遅れ、ズレが気になっていました。
そのレスポンスの改善、描き味向上を図る方法を解説します。
ファーストタッチのもたつきの原因
Windows7&8は昔からパソコンと呼ばれているハードウェア以外にもタブレット利用も考慮されています。
そのためマウスを必須としない操作のため プレス&ホールド 機能がデフォルトで有効になっています。
プレス&ホールド
このプレス&ホールドという機能のおかげでマウスを必要としないタブレットでWindowsが利用できるのです。
この機能こそが液晶タブレット利用時のファーストタッチの反応を遅くしている原因であり、常に「これはタップなのか?プレス&ホールドなのか?」をOSが判断している時間なのです。
一般的なデスクトップPCやノートPCには無くても困らない機能であり、タブレットPCの為だけの機能なのです。
このプレス&ホールド(長押し)機能に伴うファーストタッチの一瞬の遅れは、タブレットメーカーであるワコムも「問題として認識」しており最新タブレットドライバ等でも対応していますがOSが原因なので解消も難しいようです。
ファーストタッチの遅れを解消し描き味を向上させる
【STEP.01】 プレス&ホールド機能を無効にする
「コントロールパネル」→「ハードウェアとサウンド」をクリック
「ペンとタッチ」から「プレスアンドホールド」をクリック
「プレスアンドホールドを…」のチェックボックスをはずす→「OK]
【STEP.02】フリック機能も切る
さきほどの「ペンとタッチ」の「フリックタブ」へいき、「フリックを使用してよく実…」チェックをはずす→「OK」
お疲れ様でした。これでTabletPCのフリック関係の機能を切ることができました。
【STEP.03】タブレット本体の設定を確認する
IntuosやCintiqには「標準モード」と「文字認識モード」があるようで、この選択肢もパフォーマンスに影響するようなのでチェックしておくのが吉かと思います。
「本体アイコン」をクリック
「文字認識」モードで読み取り精度が向上します。
Cintiq21UXの場合はデフォルトで「文字認識」モードでしたが、使用している方は一応のチェックをお勧めします。
まとめ
このフリック関係の機能を切ることによって「OSやタブレット自体のレスポンスを上げる」というよりは「このTabletPC機能に起因する描き味のボトルネックを解消する」という感じです。
以上の対策を施すことで描き味の素直さが得られると思います。私自身もPainter使用時のタッチのもたつきが解消されたのを実感しました。
PCでイラストやマンガを描いているのならこのTIPSの有用性はもちろんの事、さらにクリティカルな理由として
OSをインストール、最新タブレットドライバを導入しただけでは決してこの問題は解消されず、自らの手で設定・有効化する必要がある
ということです。
この記事が皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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